north-memo

日常のメモをしている

Opentype ver. 1.8で入ってくるバリアブルフォントについての雑感

http://wired.jp/2016/11/23/tech-giant-typographic-problem/

僕としてはこの考えはだいぶ前からあった、ブログ(http://creator.dwango.co.jp/8741.html)で書いたりもしたし、Opentype1.8の仕様書読んだ時点である程度話としては理解していました。

ただ、ずっと思ってるのは、この技術がWebに入ってくると、今までのWebおけるフォント技術の進化の考え方とは別の方向を向いているということです。

基本的に、今までのOpentypeやらWebfontやCSSのfont-features-settingsのようなWeb上のフォント技術の進化は、雑に言ってしまうと紙面デザインでの文字の立ち振る舞いの再現。紙面デザインで培った「いかに組み文字を美しく見せるか」の再現だったわけです。

しかし、今回のバリアブルフォントは、それだけじゃなくて、おそらくインタラクティブな表現を念頭に踏まえた進化です。ですから、紙面デザインでもより自由にフォントを選ぶことが出来るようになる恩恵もあると思いますが、目玉として大きく影響を受けるのはインタラクティブを含むWebとゲームでしょう。

そして、今までは「セリフ体」「サンセリフ体」というオーソッドックスな分け方がありましたが、それも変わっていくのかなぁと思っています。そもそも、このバリアブルフォントはセリフ体には再現が難しい。だから、セリフ体のエレメントは別に分けて装飾ルールとしてのカテゴリとして分けられるのではないか、と考えています。

そうすると、セリフ体やサンセリフ体という考えが無くなって、よりメタに、「アルファベット(=文字種)という区別可能なコンセプト」だけが残って、そこから装飾のカテゴリで文字分類が進んでいくのかなぁと考えています。大分先の話だとは思いますが…。

それを踏まえ、作りたいものメモがもう100を超えてしまっているのですが、チョット手が追いつきません…!!