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日常のメモをしている

ニコニコ超会議2015に参加してみての感想(非運営として)

最近は,いろいろブログに書きたいことがありますが,まずは直近の超会議を.

4/25, 4/26に開催されましたニコニコ超会議に行ってきました.
なんだかんだで,今まではニコ生からしか見ていなかったので,リアルに行ったのは初です.
全体的な見通しから言うと,非常に楽しく,カオスで,文化的に面白いものから,技術的に面白いものもあり,発見が多い,僕にとっては宝の山のような世界でありました.

回りきれなかったブースも当然あるのですが,見ていくことの出来たブースをおさらいしてみることにします.

1.入場口

どちらもとても並んでいました.25日は,飛行機の都合もあり13時頃行きましたが,それでも入場口にはかなり並んでおり,結局入ったのは13:30頃でした.26日は,朝から並びましたが,約1時間半待ちでした.
イベント入場口に入る際,長い長い列ができているのですが,自分なりに速く会場に入る手段を考えて見ました.
まず前提として,下の図のように,列の幅が広く,その為か人の流れは川の流れのように,外周が速く,内周が遅いようでした.f:id:ln_north:20150428174212j:plain
よって,それを下の図のようにつなぐと,一番早く行けるような気がしました.f:id:ln_north:20150428174217j:plain
実際このルートで行った所,かなり速く行けたように思います.距離を最小にすることと,流速の早い所に乗るのがコツのようでした.コスプレしていた人を目印にしたのですが,30分で50mほど速く行くことが出来ました.

2.企業ブース

たくさんありすぎて素通りしてしまったところもありましたが,超ニコニコ交番と超お休み処は見ました.今回初出展の警視庁のブースである「超ニコニコ交番」では,痴漢冤罪対策やその他犯罪防止についての取り組みなどが紹介されていました.自分が行った時点では人が少なかったようでした.もうちょっと吹っ切れることができればよかったのかも知れませんが,そうも行かないようです.CyberAgentのGF(仮)が行う「超お休み処」では,まさかの足湯が本当に設置してあり,足湯を体験することが出来ました.ただ,結構人が並んでおり,それで足が疲れて±0なところもありました.

3.超歌ってみた

プロや歌い手の他に,一般参加もあっていたようでした.あんまり上手くない(すみません…)歌唱もそれはそれでコメントは面白がっており,会場も盛り上がっていたようでした.面白かったです.

4.超年表

ニコニコの歴史がずらっと書いてありました.僕も,ユーザーになった日と,運営になることを目指した日,そして運営になることが決まった日,これからの目標を書いてきました.

5.ニコニ立体写真

すごく興味深かったブースの一つです.自分自身が最近Kinectをやっていることもあり,てっきりKinectを使っているとばかり思っていたのですが,そうではないようでした.ユーザー側の深度は読み取っていないようでしたが,ユーザーが前後に動いていたらアクターも前後に動いていたので,人の大きさを認識してある程度深度はとっているのかなとも思いましたが,果たしてどうなっていたのでしょうか・・・?じっくり観察してみましたが,よく分かりませんでした.入社したら聞こう.アクターが動くと,中のMMDが1秒以内にレスポンスを返していたのにびっくりしました.処理するやつのスペックどの程度なんだろうか.不思議がいっぱいのブースでしたが,自分でも暇があったらKinectで同じようなのを作ってみたいと思います.

6.超プロレスリン

どうやら小林幸子さんが出演されていたようでした.「お,本物かよ」と思わず口に出てしまいましたが,いい感じでボブサップを倒していました.普通のプロレスもあっており,他の興行とは違う迫力があり,とても面白かったです.

7.超ギネス記録チャレンジ
ずっと階段昇り降りしていて,自分はしたくないなと思いました.まわりの運営さんのノリが非常に良かったなぁと思います.

8.ニコニコ超神社

動く歩道のように,人が絶えず流れていくものだと思っていましたが,一人ずつ流れていく規格のようでした.「オフパコ希望です〜」の女子高校生に見える方のコメントにアナウンサーさんが反応に困っていたのが非常に印象的でした.

9.ニコニコ静画のお絵かきチャット

他の内定者と一緒に訪れ,あるキャラクターを書きました.書いてるパネルの横にはコメントが流れており,結構喧嘩腰のコメントが多かったのに少し笑いました.

10.超FacePaint

当然,来年はデザイナーの立場ですから,注目していて,結構長めに見ました.実際に描いても貰いました.肌に塗られる感じはなかなか慣れませんでした.あと,普通に知っている人がほとんどだったので,かなり驚かれました.予想以上に人が来ているようで,120分待ちというディズニーでも超人気アトラクションに入る部類の密度のようでした.そう考えると,タトゥーシール的なものを予め作成し,流れ作業で貼っていくのも良かったのかも知れませんが,「デザイナーの企画」であるから,やっぱりデザイナーの技量を見て頂きたいし,全員本当に中でデザイン業務をしている方なので,そういう方とユーザーが実際に近い距離で話すという行為は非常に重要で,いい企画だと思いました.実際に何を話したかは事細かく聞いているわけではありませんが,絵を描いている最中に世間話をしている姿が多くありました.全てにおいて,非常に丁寧な対応で,ブースから出てくる人の表情は非常に良かったです.写真の枠とかあれば面白かったかなぁ….ニコプリとか持ってきても良かったのかも.
個人的には,一つは,もっとドワンゴのデザイナー感を押し出して,「バイトで雇ってる人とかではなく,ニコニコを作っている人が書いてるんだー!」感が出ていればもっと良くて,もう一つは,生放送レーンを設けて,特にイラストの得意な方を配置し,あちらのお客様からサービスを設けたり,コメントで会話したり,有名人にフェイスペイントをするなどなどを設けても面白そうなのかなと思いました.今年これが出来たことには,非常に大きな意味があると思います.ぜひ来年は大きなコンテンツにしていけるようにしたいですね.

11.日本アニメーター見本市

日本アニメーター見本市に出てきている原画がめくれるコーナーです.実際にはPCでWindows標準のビューアの左右キーでパラパラを表現していたようでした.一枚一枚興味深い絵ばかりで,特に各作品爆発シーンがあって,その描写が細かいこと細かいこと.どうしてそれで爆発に見えるんだろう?と何回もめくり直していました.また,キャラクターがふっとばされるシーンは,原画で見ると,本当に迫力がありますね.CGでは,コマを増やしたほうが,当然よりリアルな表現になりますが,アニメでは,コマを抜くことでよりダイナミックな表現,時間のディフォルメといいますか,ふっとばされる過程においても重要な吹っ飛びコマだけが書かれており,よりリアルというか,リアル以上のものがあって,感動させられるような表現でした.
また,Oculus Riftの展示もあり,実際に除いてみましたが,想像以上の視線移動に対するレスポンスで,思わず「おおおおお」と声を上げてしまいました.また,リアルなCGではなく,アニメの密度の絵でOculus Riftに包まれると,なんだか現実とは違う次元に頭を突っ込んで見ている様な感覚でした.ただ,頭上の上に何か降ってきても,まだ距離が遠いように感じました.調整次第でどうにかなるものなんでしょうか?

12.大相撲会議場所

これはすごい,リアルSUMOUは,もはや相撲じゃないですよね.ただ,あのリアルタイムレンダはどうなっていたんだろう.CGにもとても力が入っていました.人も大勢集まっており,注目されるコンテンツの一つだったように思います.ただ,相撲は素人にわかりにくい部分も多く,リアルSUMOU以外では,コメントがやや盛り上がりに欠けるようでした.仕方の無いことだと思いますが….しかし,これこそリアルの特権で,リアルで見る相撲は,画面で見る相撲とは全く迫力が違います.会場での盛り上がりは,リアルSUMOU以上のものもありました.また,天井からのカメラが新しい表現で,最初はCG用だと思っていましたが,天井から相撲を見るカメラワークも面白いと感じました.

13.超言論エリア

僕が個人的に一番おもしろいと思ったのがこのブースです.比較的堅めの話題を扱うブースであり,最初少し閑散としてしまったことから「休憩ブースこと,超言論エリア」と呼ばれる一面もありましたが,扱う内容と,そこで出た化学反応的や進行具合は面白く,多くのニュースサイトやまとめに取り上げられました.エヴァの話や,電王戦の話は,そりゃ当然盛り上がるだろうとは思っていたのですが,生主とひろゆきさんの座談会形式の話では,現在のニコ生の状況,ニコ動とYoutubeの違い,「主」から見るニコニコについて,とても興味深い話がたくさんありました.政治・憲法の議論では,後ろから現地コメを投げる人が多く,その多くが煽りのようなコメで,これってどうなんだろうと思いながらも,そういうのも議論の持つ一つの性格なのかなぁと思います.わかりにくいので言い換えますと,コメントの様子と議論の質はセットであって,議論によってコメントが生まれ,コメントによっても議論が生まれる,だから議論とコメントの性格は切っても切り離せないということです.(分かりやすくなっていない)
ネットに公開した上で対談するというのは,ニコ生の得意分野で,多くの誘発する面白い事象を生みましたが,そこにさらに観客がオープンな状態でいる,というのが,僕は非常に新しいメディアであると思いました.そのリアルな場に集まっている人をどう活かすかは,まだ発展途上のようでしたが,使い方を考えれば,(特に,もうちょっと議論に「間」をとることができれば)非常に新しいコンテンツになりうるのではないか,と思います.
そういう意味で,ミニブースは,ユーザーと主の物理的距離が非常に近く(近くないと聞こえなかった)面白いというよりも,一体感が強かったです.議論,と言うよりは,どちらかと言うと居酒屋のような感じで,実際焼き鳥か何か出したら面白そうでした(笑)ユーザーとのコミュニケーションが上手く取れなかった主さんもいましたが,上手にとれていた主さんのブースは非常に盛り上がっていたように思います.後ろのいろいろ貼れるスペースをもう少し上手に使えれば良かったかなぁ….あとは,メインブースが終わった後のお客さんを,上手にミニブースに誘うことができればと思いました.これからもやりがいのありそうなブースのように思います.

14.超踊ってみた

お立ち台を分かりやすく色分けしてたのが非常に新鮮でした.踊ってみたは,正直,HIPHOPバトルのように前で人が踊ってそれを観客が煽るだけの,わからない人にとってはあんまりおもしろくない所だな,という印象が強かったのですが,今回の超踊ってみたは,客も踊る,むしろ客が主役で踊っているかのような印象でした.僕も現地のオレンジ色のゾーン(確か一番下)でステージに合わせて踊りましたが,踊りが上手下手よりも,盛り上がればいいという感じで,なんとなく踊っても楽しかったな,という印象です.

15.ニコニコ町会議

一角だけ,異様にお祭りみたいな雰囲気で,何かくるくる回っていましたが,まさか人力でメリーゴーラウンドをしているとは….少し馬鹿っぽいと一瞬思ってしまいましたが,お客さんはすごい笑顔で,なんだか面白いブースだなと思いました.もう少しちゃんと見てみたかった.

16.超演奏してみた

普通の楽器による演奏もすっごいノレて,ずっとノリながら聞いていたのですが,ものさしやトロンボーンみたいな笛や,色んな異色の楽器による演奏も面白く,それで会場に集まってきた人も多いようでした.とにかくすごいノレました.事務員Gさんの顔を初めて見ましたが,思っていたより温厚でした.

17.超運動場

フラっとしか見ていませんが,FIFA15を22人でプレーしていて,なんかすげーって思いました.実況が割りとガチで,オーディエンスも沸いていました

18.ニコニコ超音楽祭,超ゲームエリア

時間が無くて見れませんでしたが,時間と体力的余裕があれば,ずっと居たかった!!!


掲示物に対する印象

会場内には多くの掲示物があり,手書きのものも多く,文化祭っぽさがでて親近感がありました.フォントについて少し言及しておきます.
今回の掲示物や出版物で,「ニコモ」が多く使われていた印象があります.

ニコモジ→ニコニコフォント作ってみた - 無料ダウンロード可

物販のサイネージであったり,超階段で配られていたシールなど多くのニコモジがありました.個人的にはこの文字を作った方はどう思っているのだろうか?という印象です.こんなに公式イベントで使われているなら,多少公式アナウンスをしても良かったのではないかな?と感じました.う〜ん,いいのか悪いのか,自分には分かりません.別に問題だとは思いませんが,公式がこんなにフリーフォントを使っちゃって良いのだろうか…?使っちゃったとして,アナウンスする必要はあるのかどうなのか?悪くつっかかり過ぎかな…?どちらにせよ,ニコモジの製作者にいつかインタビューしてみたいなぁと思いました.

(ちなみに,ニコモジは,ニコニコのフォントに完璧に似せるというよりも,フォントとして安定して組めるように多少公式からの変更があって,すごいバランスを整えてあるフォントだなぁと感心してしましました.)

 

オフパコについても書こうと思いましたが,書きすぎて疲れましたので,また次の機会に.

 

来場者の皆様,出演者の皆様,企業の皆様,運営の皆さん,本当にお疲れ様です.本当に,本当にお疲れ様です.

とにかく,来年は運営側です.来年で目一杯楽しむこと,楽しませることを,僕個人として,最大限の配慮をしたうえでの超会議にしていきたい!